Examen blanc JLPT N1
Un sujet complet de la partie écrite du JLPT N1 : 69 questions de vocabulaire, d'emploi des mots, de kanji, de grammaire et de lecture, avec les consignes en japonais comme le jour de l'examen. Réponds à ton rythme, puis découvre ta note, la correction de chaque question et les points à travailler. Gratuit, sans inscription.
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Partie 1 : vocabulaire et grammaireもんだい1
__の言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
Quelle est la lecture du mot souligné ? Choisis la meilleure réponse.
Ce que contient cet examen blanc
Comme au JLPT N1, l'épreuve écrite enchaîne : lecture des kanji, choisir le bon mot, phrases de même sens, emploi des mots, grammaire, construire une phrase, grammaire dans un texte, compréhension écrite. Seule l'écoute n'est pas incluse. Il faut au moins 100 points sur 180 au total, et au moins 19 sur 60 dans chacune des trois sections : vocabulaire et grammaire, lecture, écoute.
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Partie 1 : vocabulaire et grammaire
もんだい1 __の言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
- 1.彼はこの辞書の編集に、二十年もの歳月を費やした。
1. ひやした 2. ついやした 3. ふやした 4. つやした
- 2.担当者が急に退職したため、業務が滞っている。
1. とどまって 2. ためらって 3. とどこおって 4. とまどって
- 3.政府は、物価の急激な上昇を抑えるための措置を講じた。
1. そち 2. しょち 3. そうち 4. そっち
- 4.次の時代を担う若い研究者を育てることが急務だ。
1. せおう 2. かつぐ 3. ともなう 4. になう
- 5.男女の賃金格差を是正するため、新しい制度が導入された。
1. ぜせい 2. しせい 3. ぜしょう 4. じせい
- 6.不用意な一言が、長年かけて築いた信頼を損なうこともある。
1. うしなう 2. そこなう 3. まかなう 4. つぐなう
もんだい2 ( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
- 7.新しい制度を導入する前に、関係部署に( )をしておいたので、会議ではほとんど反対意見が出なかった。
1. 手掛かり 2. 根回し 3. 見通し 4. 心当たり
- 8.交渉が行き詰まった状況を( )するため、両社の社長が直接会談することになった。
1. 開拓 2. 展開 3. 打開 4. 開放
- 9.提出された記録を見る限り、彼の証言が事実であることに疑いの( )はない。
1. 余裕 2. 余白 3. 余力 4. 余地
- 10.彼女は仕事の( )を縫って、資格の勉強を続けている。
1. 合間 2. 間隔 3. 区切り 4. 期間
- 11.本日の会議の( )をご理解のうえ、率直なご意見をお聞かせください。
1. 根拠 2. 趣旨 3. 見地 4. 動向
- 12.想定外の事態が起きたときは、マニュアルにとらわれず、( )に対応することが求められる。
1. 一朝一夕 2. 試行錯誤 3. 臨機応変 4. 用意周到
- 13.将来に対して( )とした不安を抱えている若者は少なくない。
1. 整然 2. 平然 3. 歴然 4. 漠然
もんだい3 __の言葉に意味が最も近いものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
- 14.休日はもっぱら読書をして過ごしている。
1. 必ず 2. 主に 3. 一人で 4. たまに
- 15.三年越しの交渉は、最後の会議であっけなくまとまった。
1. 思いのほか簡単に 2. 予想どおりに 3. 劇的に 4. やっとのことで
- 16.記者の質問に対する大臣の答えはあやふやだった。
1. 間違っていた 2. 短かった 3. 冷たかった 4. はっきりしなかった
- 17.祖父は九十歳を過ぎた今も、いたって元気だ。
1. 意外に 2. わりあい 3. 非常に 4. 相変わらず
- 18.同僚たちは、彼の分析力に一目置いている。
1. 少し疑いを持っている 2. 強い関心を寄せている 3. うらやましく思っている 4. 優れていると認めている
- 19.経験を重ねれば、おのずから判断も速くなる。
1. 自然に 2. 徐々に 3. 確実に 4. ただちに
もんだい4 次の言葉の使い方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
- 20.裏腹
1. この布は裏腹で色が違うので、どちらを表にして使うか迷う。 2. 彼とは裏腹の仲なので、どんなことでも打ち明けられる。 3. 大丈夫だという言葉とは裏腹に、彼の表情は不安そうだった。 4. 空腹のまま走ったので、途中で裏腹が痛くなった。
- 21.発足
1. 地域の防災について話し合う協議会が、来月発足することになった。 2. 新しい商品を発足したところ、一週間で売り切れた。 3. 列車は定刻どおりに東京駅を発足した。 4. 長年の努力が実り、彼の才能がようやく発足した。
- 22.手分け
1. 彼は手分けが器用で、どんな料理も手早く作る。 2. この作業はかなり手分けがかかるので、早めに始めたほうがいい。 3. 新入社員に、仕事の手分けを一つずつ丁寧に教えた。 4. 引っ越しの荷物は、家族で手分けして一日で片づけた。
- 23.煩雑
1. 駅前は朝から人が多く、いつも煩雑している。 2. 申請の手続きが煩雑なため、途中であきらめる人も少なくない。 3. 彼は煩雑な性格で、細かいことは気にしない。 4. 机の上が煩雑で、必要な書類がなかなか見つからない。
- 24.一概に
1. 若者の読書離れが進んでいると言われるが、一概にそうとは言えない。 2. 締め切りが近いので、残っていた仕事を一概に片づけた。 3. 会議では、出席者の意見が一概に賛成でまとまった。 4. 彼とは十年前に一概に会ったことがあるだけだ。
- 25.見合わせる
1. 久しぶりに会う友人と、駅の改札で見合わせることにした。 2. 母の好みに見合わせて、誕生日のプレゼントを選んだ。 3. 強風の影響で、電車は現在、運転を見合わせている。 4. この服は、値段に見合わせた品質とは言えない。
もんだい5 次の文の( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
- 26.物資も人手も足りない戦後の混乱期( )、祖父は私財を投じて村に図書館を建てた。
1. にあたって 2. をよそに 3. にあって 4. ともなると
- 27.ほんの小さな数値の誤りでも、会社の信用( )問題に発展しかねない。
1. にかかわらず 2. にこたえる 3. にたえる 4. にかかわる
- 28.創業者は「お客様から預かったお金は、一円( )無駄にしてはならない」と社員に言い聞かせていた。
1. ずつ 2. ばかりか 3. からして 4. たりとも
- 29.ほかならぬ恩師の頼み( )、断るわけにはいかない。
1. とあれば 2. といえども 3. ともなく 4. とばかりに
- 30.三日間ほとんど眠らずに作業を続け、チームの全員が疲労( )に達していた。
1. の至り 2. の極み 3. ずくめ 4. まみれ
- 31.上司が出張で留守なの( )、彼は毎日のように昼休みを二時間もとっている。
1. をもとに 2. をいいことに 3. をよそに 4. をおいて
- 32.部長は地方支社の視察( )、実際には毎回のように温泉旅行を楽しんでいるらしい。
1. にかこつけて 2. にもまして 3. に即して 4. にひきかえ
- 33.彼女は自分の主張を通さ( )、都合の悪いデータを伏せていたのだ。
1. んばかりに 2. ずじまいで 3. ないまでも 4. んがために
- 34.新製品の試作品が完成しましたら、真っ先に部長に( )つもりです。
1. ご覧になる 2. 拝見する 3. ご覧に入れる 4. お見えになる
- 35.実際に現場を見ない( )、どこに問題があるのか判断のしようがない。
1. ものの 2. ことには 3. までも 4. ついでに
もんだい6 次の文の ★ に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
- 36.父は ★ 近所の公園を散歩するようになった。
1. 毎朝 2. からというもの 3. 定年退職 4. して
- 37.準備は ★ 、完璧を求めるあまり、いつまでも動き出せないのでは意味がない。
1. が 2. に越したことはない 3. する 4. 念入りに
- 38.彼の ★ 誰も本気にしなかったが、実は真剣な提案だったらしい。
1. 言い方 2. のせいで 3. 冗談 4. めいた
- 39.仕事は、 ★ 。大切なのは時間の使い方だ。
1. というものではない 2. 働けば 3. 長く 4. 成果が上がる
- 40.彼が失敗を恐れずに挑戦し続けられたのは、 ★ ほかならない。
1. に 2. 支え 3. 周囲の 4. があったから
もんだい7 次の文章を読んで、文章全体の趣旨を踏まえて、(41)から(44)の中に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
何もしない時間
「余暇」という言葉には、どこか後ろめたい響きがある。仕事という本来の務めを果たしたあとに、おまけのように残った時間。そんな印象を抱いている人も少なくないだろう。
かつての日本人は、休むことにさえ勤勉であった。休日の予定を手帳にびっしりと書き込み、旅行に出れば名所を一つでも多く回ろうとする。41、余暇もまた、何かを成し遂げるための時間だったのである。
私の祖父もそうした一人だった。現役のころは休日も資格の勉強に励み、退職後も地域の役職をいくつも引き受けて、手帳は相変わらず予定で埋まっていた。42、祖母は予定のない午後を楽しむ名人だった。縁側で茶を飲み、庭に来る鳥を眺めているうちに、日が暮れてしまう。祖父はそんな祖母を見て「時間がもったいない」とこぼしたが、祖母は笑って取り合わなかった。
だが、余暇の価値は、そこで何を得たかによって測られるものなのだろうか。何も生み出さない時間を、私たちは43。
近ごろ、私は祖母の過ごし方を思い出すことが多い。予定のない時間に身を置いてみると、ふだんは見過ごしている季節の移ろいや、自分が本当は何に心ひかれているのかが見えてくる。何かのために使われる時間ではなく、ただ44時間。そこにこそ、余暇の本来の意味があるのではないだろうか。
- 41.(41)
1. もっとも 2. ところが 3. つまり 4. それでも
- 42.(42)
1. それにしても 2. それにひきかえ 3. そればかりか 4. それゆえ
- 43.(43)
1. 無駄だと決めつけてはいないだろうか 2. 無駄にしないよう努めるべきだ 3. 無駄だと認めざるを得ない 4. 無駄にするわけにはいかない
- 44.(44)
1. 何かに追われる 2. 有効に活用される 3. 過ぎていくにまかせる 4. 予定で埋め尽くされる
Partie 2 : lecture
もんだい1 次の(1)から(4)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)
「時間がない」と、私たちはよく口にする。しかし、一日が二十四時間であることは、誰にとっても変わらない。だとすれば、「時間がない」とは、実のところ「そのことに時間を割くつもりがない」という意味ではないか。そう考えるようになってから、私はこの言葉を安易に使うことにためらいを覚えるようになった。断る口実としては便利なこの一言も、相手にしてみれば、「あなたの用件は、私にとって後回しにしてよいものだ」と告げられているに等しいからである。
45.筆者が「時間がない」という言葉を使うことにためらいを覚えるのはなぜか。1. 時間の使い方が下手な人だと思われるから 2. 実際には、誰にでも時間は十分にあるから 3. 相手の用件を軽く見ていると伝えることになるから 4. 断る理由としては、あいまいすぎるから
(2)
社員各位
総務部
勤務時間制度の変更について
来月一日より、全部署においてフレックスタイム制を導入します。午前十一時から午後三時までを全員が勤務すべき時間帯とし、始業・終業の時刻は各自の判断に委ねることとします。ただし、会議や来客の予定がある場合は、それに合わせて勤務してください。
なお、制度の利用にあたっては、毎月二十五日までに翌月の勤務予定表を所属長に提出し、承認を得てください。提出後に予定を変更する場合は、前日までに所属長に申し出ること。
46.この文書で、社員がしなければならないことは何か。1. 毎日、午前十一時から午後三時までの間だけ勤務すること 2. 翌月の勤務予定表を二十五日までに所属長に出し、承認を得ること 3. 会議や来客の予定を、前日までに総務部に知らせること 4. 毎朝、その日の始業と終業の時刻を所属長に申し出ること
(3)
人に説明しようとして、はじめて自分がよく分かっていなかったことに気づく。誰にでも覚えのある経験だろう。本を読んで内容を理解したと思っても、それは多くの場合、書かれている順序に沿って納得したにすぎない。順序を入れ替えたり、別の例に置き換えたりしながら、自分の言葉で語り直せたとき、知識ははじめて自分のものになる。説明する相手がいなければ、白紙に向かって書いてみるのもよい。書き進めるうちに手が止まったところが、まだ理解の及んでいないところなのだ。
47.筆者によると、知識が自分のものになるのはどのようなときか。1. 本に書かれている内容を、順序どおりに理解できたとき 2. 人に説明して、相手に納得してもらえたとき 3. 書かれている内容を、白紙に正確に書き写せたとき 4. 内容を組み立て直し、自分の言葉で語れたとき
(4)
株式会社みどり企画
営業部 佐藤様
いつもお世話になっております。山川リサーチの高木です。
先日ご依頼いただいた市場調査の報告書につきまして、十五日に提出するお約束でしたが、調査対象の追加に伴い、集計に想定以上の時間を要しております。誠に恐縮ではございますが、提出期限を二十二日まで延ばしていただくことは可能でしょうか。
なお、集計の済んだ項目につきましては、十五日に速報として先にお送りいたします。
ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
48.このメールで、高木さんが最も伝えたいことは何か。1. 調査の対象を、さらに追加してほしい。 2. 十五日には、報告書をすべて送ることができる。 3. 報告書の提出を、二十二日まで待ってほしい。 4. 集計の済んだ項目について、意見を聞かせてほしい。
もんだい2 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)
速いことは、それだけで価値があると見なされがちだ。仕事の処理は早いほうがいいし、メールの返信が遅れれば相手を待たせてしまう。だが、速さを追い求めるうちに、私たちは何か大切なものを置き去りにしてはいないだろうか。
陶芸家の友人は、ろくろを回すとき、あえて回転を落とすことがあるという。速く回せば形はすぐに整うが、土のかすかな抵抗が手に伝わってこない。①ゆっくり回してはじめて、土がどちらへ行きたがっているのかが分かるのだそうだ。
考えることも同じだろう。すぐに答えの出る問いにばかり向き合っていると、答えの出ない問いを抱え続ける力は衰えていく。結論を急がず、迷いを抱えたまま考え続けること。そこから、思いもよらない発想が生まれることがある。
もちろん、何でもゆっくりやればいいというわけではない。大切なのは、速さと遅さのどちらを選ぶかを、自分で決められることである。速さが当然とされる社会にあって、あえて遅さを選ぶには、ある種の勇気が要るのかもしれない。
49.①ゆっくり回してはじめて、土がどちらへ行きたがっているのかが分かるとあるが、どういうことか。1. ゆっくり回したほうが、早く形が整うということ 2. 回転を落とすと、土の状態を手で感じ取れるということ 3. 遅く回せば、形が崩れても作り直しやすいということ 4. 速く回すと、土が思わぬ方向へ飛んでしまうということ
- 50.筆者は、考えることについてどのように述べているか。
1. すぐに答えの出る問いから順に取り組むべきだ。 2. 迷いはできるだけ早く取り除いたほうがよい。 3. 答えの出ない問いを抱え続けることで、新しい発想が生まれることがある。 4. 結論を急ぐと、必ず間違った答えを出してしまう。
- 51.この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
1. 仕事はできるだけ時間をかけて進めるべきだ。 2. 速さが求められる社会は、いずれ変わっていくだろう。 3. 遅さを選ぶ人は、速さを選ぶ人より勇気がある。 4. 速さと遅さを、自分の判断で選べることが大切だ。
(2)
近所に、古い家電を直してくれる小さな店がある。先日、十年以上使っている扇風機が動かなくなったので、持ち込んでみた。店主はしばらく中をのぞき込んでから、「部品が一つすり減っているだけです。まだまだ使えますよ」と言った。修理代は、新品を買うのとさほど変わらない額だった。
買い替えたほうが安く済むことも多い今、わざわざ直すのは合理的とは言えないかもしれない。それでも、戻ってきた扇風機の羽根が再び回り出したとき、私は思いのほかうれしかった。愛着とは、単に長く使うことから生まれるのではなく、手をかけることから生まれるのだろう。
修理という行為には、もう一つ意味がある。直すためには、それがどういう仕組みで動いているのかを知らなければならない。①壊れたら捨てるという暮らしは、身の回りの物を、中身の分からない箱にしてしまう。店主の説明を聞きながら、私は、自分が扇風機の中をのぞいたのはこれが初めてだったことに気づいた。
52.扇風機が直って戻ってきたときの気持ちについて、筆者はどのように説明しているか。1. 長く使ってきた扇風機なので、もともと強い愛着があった。 2. 新品を買うより安く済んだので、得をしたと思った。 3. 店主の技術の高さに、思いのほか感心した。 4. 手間をかけて修理に出したことで、扇風機への愛着が生まれた。
- 53.①壊れたら捨てるという暮らしは、身の回りの物を、中身の分からない箱にしてしまうとあるが、どういうことか。
1. 捨てる物が増えると、家の中が箱であふれてしまうということ 2. 最近の家電は、中が見えないように作られているということ 3. 修理をしないでいると、物の仕組みを知る機会がなくなるということ 4. 壊れた物を捨てずにおくと、何に使う物か分からなくなるということ
- 54.この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
1. 物を直して使うことは、愛着を生み、物の仕組みを知ることにもつながる。 2. 古い家電は、買い替えるより修理したほうが経済的だ。 3. 家電の修理ができる店が減っているのは残念なことだ。 4. 家電の仕組みは、誰もが学んでおくべきだ。
(3)
ある医師が、こんな話をしていた。経験の浅いころは、患者に「分かりません」と言うのが怖かった。何でも答えられてこそ専門家だと思っていたからだ。ところが、経験を積むにつれて、①「分からない」と言える場面がかえって増えたという。
専門家とは、多くの答えを知っている人のことだと考えられがちである。しかし実際には、どこまでが分かっていて、どこからが分かっていないのかを見極められることこそが、専門性の核心なのではないか。知識が浅いうちは、自分の知らない領域がどれほど広いのかさえ見えない。知識が深まるにつれて、未知の領域の輪郭がはっきりしてくるのである。
近年、専門家に対して、すぐに明快な答えを求める風潮が強まっている。だが、分からないことを正直に「分からない」と言える専門家の言葉にこそ、耳を傾けるべきだろう。断定的な答えを並べる人のほうが頼もしく見えてしまうのは、受け手の側の問題でもあるのだ。
55.①「分からない」と言える場面がかえって増えたとあるが、それはなぜか。1. 経験を積んで、患者に正直に話す勇気が持てるようになったから 2. 知識が深まり、分かっていないことの範囲が見えるようになったから 3. 年を取って、新しい知識を覚えるのが難しくなったから 4. 医学が進んで、患者の質問が難しくなったから
- 56.筆者によると、専門性の核心とは何か。
1. どんな質問にも、すぐに答えられること 2. 経験を積んで、多くの答えを知っていること 3. 自分の知識がどこまで及んでいるかを見極められること 4. 未知の領域について、学び続けようとすること
- 57.筆者の考えに合うものはどれか。
1. 明快な答えばかりを求める受け手の側にも問題がある。 2. 専門家は、断定的な答えを示して人々を安心させるべきだ。 3. 「分からない」と言う専門家は、信頼できない。 4. 専門家に答えを求めること自体が間違っている。
もんだい3 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
忘れるという力
私たちは、忘れることを能力の欠如だと考えがちである。人の名前が出てこない、買うはずだった物を一つ買い忘れる。そのたびに記憶力の衰えを嘆き、何もかも覚えていられたらどんなに便利だろうかと思う。
しかし、記憶の研究者によれば、記憶とは本来、取捨選択の働きにほかならないという。脳は、日々流れ込んでくる膨大な情報のほとんどを、意識に上る前に捨てている。もしすべてを覚えていたら、私たちは細部の洪水におぼれ、何が重要なのかを判断することさえできなくなるだろう。実際、見聞きしたことを細部まで忘れられないという人の手記には、似た出来事をまとめて一つの教訓として理解することにひどく苦労した様子がつづられている。個々の違いを忘れるからこそ、私たちは物事を一般化し、そこから考えを進めることができる。①忘れることは、記憶の失敗ではなく、むしろ考えるための条件なのである。
個人の記憶だけではない。社会もまた、忘れることで前へ進んできた。昔のいさかいをいつまでも覚えていたら、隣人と新たな関係を結ぶことは難しい。「水に流す」という言い回しが示すように、過ぎたことにこだわらず関係を結び直すことは、ときに美徳とさえされてきた。時が経つにつれて怒りや恨みが薄れていくのは、必ずしも無責任なことではなく、共に生きていくための知恵でもあった。
ところが今日、事情は変わりつつある。インターネット上に残された記録は、本人がどれほど忘れたいと願っても消えない。十年前の軽はずみな発言がある日突然掘り起こされ、現在のその人を判断する材料にされる。②人は変わるものだという前提が、記録の前では通用しなくなっているのだ。
私たち自身の記憶も例外ではない。スマートフォンには日々の写真が何千枚とたまり、かつてなら薄れていったはずの場面を、いつでも鮮明に呼び出せる。思い出す手間がなくなった代わりに、過去が少しずつ形を変え、穏やかな思い出へと落ち着いていくための時間もまた、失われつつあるのかもしれない。
もちろん、忘れてはならないこともある。過去の過ちや災害の教訓は、意識して記録し、語り継いでいかなければならない。問題は、何を忘れ、何を覚えておくかを選ぶ判断が、いつの間にか私たちの手を離れ、機械に委ねられつつあることだろう。すべてが記録される時代だからこそ、忘れることの意味を、改めて問い直す必要があるのではないか。
- 58.①忘れることは、記憶の失敗ではなく、むしろ考えるための条件なのであるとあるが、筆者がそう考えるのはなぜか。
1. 忘れることで、脳に新しい情報を覚える余地が生まれるから 2. 細かな違いを忘れることで、物事を一般化して考えられるから 3. 忘れたことを思い出そうとすることが、考える訓練になるから 4. 何でも覚えている人は、記憶に頼って考えようとしないから
- 59.筆者は、社会にとって忘れることにはどのような意味があったと述べているか。
1. 過去の争いを乗り越え、人々が共に生きていくことを可能にしてきた。 2. 過去の過ちをくり返さないための教訓を残してきた。 3. 怒りや恨みを持ち続けることの無責任さを、人々に気づかせてきた。 4. 隣人との新しい関係を、記録に残すきっかけとなってきた。
- 60.②人は変わるものだという前提が、記録の前では通用しなくなっているとはどういうことか。
1. 古い記録が残っているために、過去の言動で今のその人が判断されてしまうということ 2. インターネット上の記録は、本人によって簡単に書き換えられてしまうということ 3. 記録を調べると、人は十年たっても考え方が変わらないことが分かるということ 4. 記録を比べることで、その人がどのように変わったかが分かるということ
- 61.この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
1. インターネット上の記録は、一定の期間が過ぎたら消すべきだ。 2. 過去の過ちや災害の教訓は、機械に記録させるべきだ。 3. 記憶力の衰えを嘆く必要はなく、何でも忘れてかまわない。 4. すべてが記録される時代だからこそ、忘れることの意味を考え直すべきだ。
もんだい4 次のAとBの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
A
学校での競争を悪いものと決めつける風潮には、疑問を感じる。運動会で順位をつけない、テストの成績を貼り出さないといった配慮は、一見子どもにやさしいようだが、社会に出れば、否応なく他人と比べられ、評価される。その現実から目をそらさせることが、本当に子どものためになるのだろうか。
競争の意義は、勝ち負けそのものにあるのではない。他人と比べられることで、子どもは自分の得意なことと苦手なことを知り、悔しさをばねにして努力することを覚える。負ける経験もまた、そこから立ち直る力を育てる大切な機会である。必要なのは、競争をなくすことではなく、順位や点数だけで子どもの価値を決めつけないよう、大人が見守ることだ。
B
教室で子どもたちに協力して課題に取り組ませると、思いがけない場面に出会うことがある。テストの点数が振るわない子が、ほかの誰も思いつかなかった発想でグループを救うのだ。一人ひとりの点数を競わせているだけでは、こうした力は見えてこない。
社会に出て求められるのは、他人を打ち負かす力よりも、考えの異なる人と力を合わせて問題を解決する力だろう。もちろん、協力させればうまくいくというものではない。一部の子に負担が偏ったり、ほかの子が人任せになったりすることもある。それでも、互いの違いを認め、それを生かす経験は、学校という場でこそ積ませるべきだと思う。競争なら、学校の外にいくらでもあるのだから。
- 62.AとBの筆者は、学校と社会の関係についてどのように考えているか。
1. Aは社会で避けられない競争を学校でも経験させるべきだと考え、Bは社会で必要な協力の経験を学校で積ませるべきだと考えている。 2. AもBも、学校は社会の厳しさから子どもを守る場であるべきだと考えている。 3. Aは社会では協力する力が求められると考え、Bは社会では競争が避けられないと考えている。 4. AもBも、社会に出れば競争は避けられないので、学校でも競争させるべきだと考えている。
- 63.AとBの筆者が共通して述べていることは何か。
1. 学校での競争は、子どもの努力する力を育てる。 2. 協力して学ばせると、一部の子に負担が偏ることがある。 3. 運動会で順位をつけないのは、子どもへの正しい配慮だ。 4. テストの点数や順位だけでは、子どもの力や価値は測れない。
もんだい5 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
言葉が先か、考えが先か
「言いたいことはあるのだが、うまく言葉にならない」。そんな経験は誰にでもあるだろう。このとき私たちは、頭の中にはすでに考えがあって、それに合う言葉が見つからないだけだと思っている。そして、言葉が出てこないのは自分の語彙が乏しいせいだと考え、もっと多くの言葉を覚えなければと焦る。考えが先にあり、言葉はそれを運ぶ器にすぎない、というわけだ。
だが、本当にそうだろうか。文章を書いていると、①書き始める前には思ってもみなかったことを書いている自分に気づくことがある。一つの言葉を選ぶと、次に続きうる言葉の範囲が決まり、その連なりが思考を思わぬ方向へと導いていく。言葉は考えを運ぶだけでなく、考えそのものを形づくってもいるのである。話すときも同じだ。人に説明しているうちに、自分の考えが初めてはっきりしたという経験は珍しくない。
このことは、外国語を学んだ経験のある人なら実感しているのではないか。たとえば日本語では兄と弟、姉と妹を区別して呼ぶのが普通だが、英語ではその区別をしないことが多い。もちろん英語でも、必要があれば年上か年下かを言い分けることはできる。だが、いちいち言い分けなくて済む言語では、その違いに注意を向ける機会もおのずと少なくなる。逆に、区別する言葉を持つ人は、相手が年上か年下かを自然と意識するようになる。言葉の違いは、世界の切り分け方の違いでもあるのだ。
もっとも、だからといって、②言葉が思考をすべて決めてしまうと考えるのは行き過ぎだろう。言葉にならないもやもやとした感覚があるからこそ、人は新しい言葉を探し、時には作り出してきた。かつては名前のなかった職場での嫌がらせに名前が与えられたことで、多くの人がそれを個人の悩みではなく、社会の問題として語れるようになった。言葉は思考を縛る枠であると同時に、その枠を押し広げていく道具でもある。
そう考えると、「うまく言葉にならない」という状態は、決して恥ずべきものではない。それは、手持ちの言葉では捉えきれない何かに出会っているしるしなのだ。すぐれた書き手ほど、一つの言葉を選ぶのに長い時間をかけるという。出来合いの言葉にすぐ当てはめて分かった気になるより、その違和感にとどまり、ふさわしい言葉を探し続けること。考えるとは、本来そういう営みなのではないだろうか。
- 64.①書き始める前には思ってもみなかったことを書いている自分に気づくとあるが、筆者はその理由をどのように説明しているか。
1. 書いているうちに、もともと持っていた考えを忘れてしまうから 2. 頭の中の考えに合う言葉が、なかなか見つからないから 3. 選んだ言葉が次の言葉を方向づけ、考えを新たに形づくっていくから 4. 文章を書くときは、話すときより多くの言葉を使うから
- 65.筆者は、外国語の例を挙げて何を説明しようとしているか。
1. 言語によって、世界のどこに区別を設けるかが異なること 2. 日本語は英語より、家族の関係を正確に表せること 3. 外国語を学べば、年齢の上下を気にしなくなること 4. 英語を話す人は、兄弟の年齢に関心がないこと
- 66.②言葉が思考をすべて決めてしまうと考えるのは行き過ぎだとあるが、なぜか。
1. 人は言葉を使わなくても、十分に考えることができるから 2. 言葉にならない感覚が、新しい言葉を生み出すこともあるから 3. 外国語を学べば、母語の枠から自由になれるから 4. 職場の問題は、言葉にしないほうが解決しやすいから
- 67.筆者の考えに合うものはどれか。
1. 考えをうまく言葉にできないのは、語彙が足りないからだ。 2. 出来合いの言葉を使えば、考えを正確に伝えることができる。 3. 言葉は考えを運ぶ器にすぎないので、まず考えを深めるべきだ。 4. 言葉にならない違和感を手放さず、言葉を探し続けることが考えることだ。
もんだい6 右のページは、みなと市の「市民研究助成」の募集案内である。下の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
みなと市 市民研究助成 2027年度募集案内
市民のみなさんが自ら課題を見つけ、調べ、解決の道を探る研究活動を支援します。
■応募資格 市内に在住・在勤・在学している個人、または3名以上のグループ(グループの場合は、メンバーの半数以上が市内に在住・在勤・在学していること)
| 部門 | 対象となる研究 | 助成額の上限 | 採択予定数 | 応募できる人 |
|---|---|---|---|---|
| A 地域課題 | 福祉・防災・交通など、市内の課題の解決 | 30万円 | 5件 | グループのみ |
| B 自然環境 | 市内の動植物・川・海などの調査 | 20万円 | 5件 | 個人・グループ |
| C 歴史・文化 | 市の歴史・文化・産業についての研究 | 15万円 | 3件 | 個人・グループ |
| D 若手 | テーマ自由(市に関係するもの) | 10万円 | 10件 | 全員が25歳以下の個人・グループ |
※助成額は、研究にかかる経費の3分の2以内で、上の表の上限額までとします。
※大学・研究機関に所属する研究者が代表者となる応募は、対象外です(メンバーとしての参加はできます)。
※応募は、1人(1グループ)につき1部門に限ります。過去にこの助成を受けた研究と同じテーマでの応募はできません。
■応募期間 5月1日(土)〜5月31日(月)必着
■提出書類 ①応募用紙 ②研究計画書 ③経費の見積書 ④メンバー名簿(グループのみ)
■選考 書類選考のうえ、A部門のみ6月下旬に面接を行います。結果は7月中旬までにお知らせします。
■問い合わせ みなと市役所 市民協働課
- 68.市内に住む会社員の林さんは、市外に住み市内の会社に勤める友人二人と三人で、市内の川にすむ魚の調査を計画している。調査にかかる経費は、全部で27万円の見込みである。林さんたちが受けられる助成金は、最高でいくらか。
1. 15万円 2. 18万円 3. 20万円 4. 27万円
- 69.次の応募のうち、受け付けられるものはどれか。
1. 市内の大学に勤める研究者が代表者となり、市民5人とグループを作って、市の防災についてA部門に応募する。 2. 市内の高校に通う17歳と18歳の二人が、商店街の歴史について、二人でD部門に応募する。 3. 昨年B部門で助成を受けたグループが、同じ池の生き物の調査を続けるため、再びB部門に応募する。 4. 市外に住み、市内の図書館で働いている人が、一人で、市の古い地図についてC部門に応募する。
Questions fréquentes
Comment se déroule l'examen du JLPT N1 ?
Le N1 a deux épreuves : vocabulaire, kanji, grammaire et lecture d'un seul tenant (110 minutes), puis l'écoute (55 minutes). Ici, l'épreuve écrite est découpée en deux parties, vocabulaire, kanji et grammaire (45 minutes) puis lecture (65 minutes), pour la même durée totale.
Quelle note faut-il pour réussir le JLPT N1 ?
Il faut au moins 100 points sur 180 au total, et au moins 19 sur 60 dans chacune des trois sections : vocabulaire et grammaire, lecture, écoute. Le bilan de cet examen blanc te dit la note qu'il te faudrait viser à l'écoute.
Ces questions sont-elles celles du vrai JLPT ?
Non : les sujets officiels sont protégés et ne sont jamais réutilisés. Les questions sont originales, écrites pour Kotojutsu au format exact du JLPT : mêmes exercices, mêmes consignes en japonais, mêmes pièges et même niveau.
Faut-il un compte pour passer l'examen blanc ?
Non pour ce sujet : tu réponds, tu vois ta note, ton bilan et la correction complète sans t'inscrire. Un compte gratuit donne accès aux neuf autres sujets du N1, au mode chronométré, à l'historique de tes notes et à l'ajout de tes erreurs à tes révisions.